今年も残り僅かになりました。
先日恒例の印象に残った豆の選定を店長としました。
今年は全体的に平均的で抜きん出たものは正直ありませんでした。もしかしたら、焙煎人の舌がドンドン厳しくなっているのかもしれません。
では、あくまで主観で選んだ『2013印象に残った豆Best5』です。
1、ブラジル・スイートストロベリー
わたくしの好みでブラジルが一位になる事などあり得ません。ブラジル=全て平均と言う印象が強く、特徴の濃い豆を好む傾向が強い焙煎人には評価が低いからです。しかしこの豆は別物でした。ナチュラルの風味が強く本当にストロベリーフレーバーが感じられる美しい豆でした。高価にも関わらずお客様の評判も良くあっという間に欠品してしまいご迷惑をおかけしました。また来年お会いできる事を楽しみにしています。
2、パナマ・カルレイダエステート
確か昨年もランクインしてましたよね?ミディアムローストでこの複雑なコクはあり得ません。ニュークロップも入り引き続きひいきです。
3、モカ・イルガチョフ コチャレナチュラル
イルガチョフのナチュラルは今年に入ってメジャーになりました。9月のSCAJの競技会でも多くの方が特徴あるこの豆を使っていましたね。
「無いと淋しい」豆です。当店のフレンドやドリップなどには必ず入っています。俗に「ワインフレーバー」と言われる熟成された風味がくすぐります。
4、コロンビア・サマニエゴ
店長が「今年はコロンビアの当たり年ですね!」と。確かに、どのコロンビアも良かった。その中でもサマニエゴの美味しさは特別なものがありました。しばらくは当店No.1コロンビアの座は揺るぎない気がします。
5、ニカラグア・ジャパニカナチュラル
今年のコーヒー界の大躍進はニカラグアの豆と言っても過言では無いでしょう。とても質の高い豆を産出する農園の希少なジャパニカ種のナチュラルを入れました。日本に少量しか入っておらず、どこにもない美味しさを味わった方は数少ないです。
ニカラグアの透明感そのままに発酵臭と言われても仕方ない強烈なナチュラルフレーバーがのっかり、強いインパクトあるコーヒーになってます。当然、焙煎人好みは理解して頂けますよね?
当店のコーヒーに慣れた方でしたら、半分は分かって頂けるのではないでしょうか。
ナチュラルの風味はややもすれば「発酵臭の変な味」と毛嫌いされます。
しかし、当店のブレンドやアイス、ドリップパックに感じるどこかマロッとした後味はそれのおかげなのです。
高価なナチュラル豆をふんだんに使用してブレンドしています。
感じますか?是非感じて下さい。